【対談】高島勇夫×林映寿「スラックレールには無限の可能性を感じる」

弊社がスラックレールを開発するきっかけとなった1冊の本がある。

信州一小さな町”小布施町”から16歳のスラックライン世界チャンピオンが誕生するまでの、スラックラインとそれを取り巻く多くの環境や人々の軌跡を描いた『楽しいだけで世界一!』という本である。

この『楽しいだけで世界一!』の著者であり、一般社団法人スラックライン推進機構の代表理事でもある林映寿さんと、弊社代表の高島がスラックラインとスラックレールへの想いを語った。

プロフィール

ジリリタ代表の高島
ジリリタ株式会社
代表取締役 高島勇夫

中部大学工学部機械工学科卒。この時も勉強はしないが実験のみは好きであったが、自動車産業の盛んな中部地区での職ではなく、おもちゃぐらいは作れるだろうという安易な発想からおもちゃ業界に・・・そして一生おもちゃ屋の精神で現在に至る。

一般社団法人スラックライン推進機構の代表理事である林映寿さん
一般社団法人スラックライン推進機構
代表理事 林映寿さん

長野県小布施町 真言宗豊山派浄光寺副住職(浄光寺第34世)。

2013年から導入したスラックラインは、地域や行政を巻き込み、3年連続全国大会開催の後、2017年9月にはアジアでは初となるワールドカップを開催するまでに。浄光寺に通う地元の子どもたちの中からは、プロライダーも誕生。

出版の経緯と本当の出会い

楽しいだけで世界一!

高島

私自身、この本に大変感銘を受けたのですが、『楽しいだけで世界一』の出版経緯を教えて頂けますか?

林さん

はい。
スラックラインを始めて、選手たちがどんどん成長する過程。3年で世界チャンピオンになった木下晴稀含めた選手たちがどうやって誕生して、またどうやって育っていったのか。
小布施のスラックラインは、たくさんのみなさんにご協力・ご支援頂いておりますので、そういったみなさんに3年で何が起こったのか、そういった経緯を本として記録に残しながら、感謝の気持ちを込めて出版しようという事で、出版社さんからもお声を頂いたこともあり、この本が誕生しました。

高島

なるほど。
私は自分の会社も、もちろんそうなのですが、1人の父親として、東京の桐ヶ丘という場所で「お父さんの会(おやじ倶楽部)」というのをやっていまして。その中で、スラックラインを始めたんですが、このきっかけが近く公園の治安が悪く、スラックラインを張ってやることで、(犯罪などの)抑止力にという事で始めたんですけれども、それとちょうど同じくらいのタイミングで、この本と出会ったんです。

林さん

ありがとうございます!

目標の一致とスラックラインの魅力

談笑する2人

高島

そして、本を読むと私たちのやりたい事がそのまんま書いてあったんですね。
例えば、子どもの育つ環境だとか、それをスポーツを通して教え合うだとか、地域活性とか。読み終わってすぐに、SNSで「真似させてください!」と直接ご連絡させて頂きましたよね。

林さん

そうでしたね。笑

高島

その過程の中で、スラックラインに私自身がハマって、子どもたちもやるようになって、地域の色々な人がやるようになって、人数も増えていきました。
そうやって少しずつ広まっていく中で、スラックラインは素晴らしいスポーツである一方、やはり環境を整えることが非常に難しい側面もありました。

林さん

都心では特にそうかも知れませんね。

都心でのスラックラインの難しさ

高島

小布施にはスラックラインパークという素晴らしい場所があると思うんですが、東京とかでは場所が限られているので、公園に1本ラインを張って20〜30人が1本のラインに集まるという状況で…。
これは家で練習とかも出来ないし、木下選手のようなところに辿り着くのは至難の技だなと感じて、もう少し都会でも身近にスラックラインを体感できないかなというのが、スラックレールの開発背景ですね。

林さん

そうですよね。
「意外とスラックラインって手軽に出来るよ。」っていう手軽さも、地方だったら本当に手軽に出来るとは思うんですけど、どうしても都会のような環境だと、やっぱりまだまだ導入のハードルが高いという問題は実際多いと思います。

高島

どうしても、場所が限られてしまいますからね…

林さん

そんな中で、このスラックレールはご自宅などでも、ちょっとしたスペースがあれば設置することができるという点では、スラックラインの練習の幅を一気に広めてくれて、その効果もスラックラインに非常に有効的かなと思っています。

高島

ありがとうございます。
スラックライン自体が、本当に楽しいものなので、ラインに乗れる機会をもっと増やしてあげたいと考えていて、それに至るまでの前段がこのスラックレール。
今取り組んでいることも老若男女というところで、幼稚園・保育園のお子様から、ご高齢の方まで、使う人に応じた使い方が出来るので、様々な施設に取り入れて頂いています。

林さん

素晴らしいですね。

スラックレールの可能性

談笑する弊社の高島

高島

あとはトレーニングとして純粋にスポーツ。最近だと空手だとか、ランナーの方々にもお使い頂いていますので、そういった部分からも他のスポーツと一緒に、スラックラインが広まっていけば良いなと考えています。

林さん

スラックレールは、もちろんスラックラインの練習にもなるし、あとは単純にスラックレールとしての単体の運動効果も非常に高いと思います。
例えば転倒予防であったり、体幹強化であったりと、その延長にスラックラインもありながら、これだけでも十分トレーニングの要素として効果が大きいので、スラックラインだけにとらわれず、サッカーや野球など、どんなスポーツの世界にも通ずるものがあるのかと思っています。

高島

ありがとうございます。私も同じ考えで、スラックレールには無限の可能性を感じています。開発当初は私も考えていなかったような事が、今起き始めているので、ジャンルを問わずどんどん広めていきたいと思います。

林さん

引き続き、私も応援してます!

対談の様子を動画でも

最後に、2人の対談を動画でもまとめておりますので、実際の様子をぜひご覧ください。