なぜ!?スラックレールが町のスポーツショップで売れている理由。

私たちの想像を遥かに上回り、スラックレールを販売して下さっているスポーツショップがあります。

近隣学校の制服から、体操着やスニーカー、部活動で必要なスポーツ用品まで幅広く取り扱うスポーツショップ『ゴーランドさん』です。

今日は、そんな地域密着型のスポーツショップである『ゴーランドさん』が、スラックレールをどのようにして販売しているのか、お客様の反応なども直接伺うためにやって来ました。

ジリリタ株式会社
代表取締役/スラックレール開発者 高島勇夫

中部大学工学部機械工学科卒。この時も勉強はしないが実験のみは好きであったが、自動車産業の盛んな中部地区での職ではなく、おもちゃぐらいは作れるだろうという安易な発想からおもちゃ業界に・・・そして一生おもちゃ屋の精神で現在に至る。

スポーツショップ「ゴーランド」
店主 後藤昭夫さん

地域密着型のスポーツショップ ゴーランドをご夫婦で経営。今年でオープンから18年。
自身のバレーボールや草野球の経験を活かして、スポールショップを経営する傍ら、現在は子ども達に少年野球やバレーボールを教えている。

スポーツショップ「ゴーランド」:http://soshigaya-minami.jp/shop/shopping/goland/

地域密着型のスポーツショップ『ゴーランド』

スポーツショップ店主と話すスラックレール開発者

高島

本日はよろしくお願いします!

後藤さん

はい。よろしくお願いします!

高島

早速ですが、先ほど少しお話している中で伺った、子ども達へのスポーツ指導ですが、どういった事を教えられているんですか?

後藤さん

私はずっとバレーボールをやっていたので、バレーボールを教えています。
あとは、草野球の経験も少しあるので、子ども達の少年野球なんかも教えていますね。

高島

バレーボールやられていたんですね!
野球を長くやられているんだと思っていました。

後藤さん

みなさん、そう思われていますね。笑
野球自体は草野球の経験だけなので、子ども達に教えるに当たって非常に勉強しました。バレーボールは自分の経験で話が出来るんですが、野球は実経験が少ないので、間違った事は教えられないという気持ちで勉強してましたね。

高島

なにか、教える際に大事にしている事とかはありますか?

後藤さん

今できないことでも「いずれ必要になるから」と、言い続けて教えています。いつかきっと、その子が「これの事だったのか!」という日が来るので。
バレーボールなんかはわかりやすくて、小学生にブロックなんて教えても仕方ないですよね。

高島

確かに、ネットに手が届きませんもんね…

後藤さん

出来ないから「今はいいよね」じゃなくて、教えてすぐに出来るわけないので、出来なくても意識してやらせているうちに、子どもは自然と成長しますから。
練習するわけでもなく、出来なかった頃から意識しているだけで、いつか必ず出来るようになるんですよね。

高島

そんな子どもたちとの時間も多い後藤さんですけど、このスラックレールって使ってみてどうですか?

後藤さん

今までアバウトになっていた部分。体重移動とか、バランスを取るという点において、使っているだけで自然とそのあたりが強化出来るアイテムだと思いますね。
自分でやって感じたのは、野球なんかでピッチャーが片足立ちになる瞬間ありますよね?

高島

投げる瞬間ですね!

後藤さん

そうです。
投球フォームを1つずつ見ていくと、プレートに片足で立つタイミングがあって、投げ終わったあとも片足立ちになるんですね。この時に、身体の軸がブレていると、よろけてしまってフォームが崩れるんです。
特に、膝が広がってしまって、そのまま体重が外に逃げて行ってしまう事が多いんですが、スラックレールに普段から乗って軸を意識しておくと、ピンポイントで真ん中に重心を置けるので、実際に投球フォームも整いやすくなりますね。

高島

おー!なるほど。
確かにピッチャーが球を投げ終えた後って片足立ちですもんね。

後藤さん

そうなんです。
しかも、軸が整うと身体の回転も良くなるので、強くなった軸を中心に回転させることで、球に一番力が乗るピッチングになるんですね。
なので、スラックレールの上で、投球フォームの練習をするのも非常に効果的だと思っています。もちろん、他のスポーツでも自分に必要なトレーニングを開発すれば、かなり応用できますね。

高島

ありがとうございます。
今お話しを聞いてて気付いたんですが、スラックレールに上手に乗るためには、手を上げて肩甲骨でバランスを取る必要があるんですね。
バランスだけじゃなくて、そういう肩の使い方とかも野球に通じる部分が多いかしれないですね。

スラックレールは自然と『ゼロポジション』を作っている。

スラックレールの使い方を話す2人

ご自身の経験から、その都度そのスポーツに合った使い方をお客様に提案してくれている後藤さん。
スラックレールの使い方と、その効果の話をしていく中で、後藤さんがスラックレールに上手に乗る事と『ゼロポジション』の関係性についてお話してくださいました。

後藤さん

確かにそうですね。野球に限らずですが、肩甲骨って開いてないといけないんですよ。
いわゆる『ゼロポジション』っていうやつなんですけど。

高島

『ゼロポジション』ですか?

ゼロポジションについて話す2人

(この肘の角度が『ゼロポジション』と言われている)

後藤さん

だいたい、後頭部に手を当てた時に、肘が肩の上にくるくらいのポジションなんですが、これが『ゼロポジション』です。
で、これはテニスのサーブとか、野球のピッチング、バレーのアタックとか、色々なところで使われている形なんですね。

高島

あー確かに!

後藤さん

この『ゼロポジション』って何が良いかって言うと、肘を下げて肩甲骨が閉じてる状態だと肩が回らないんですね。『ゼロポジション』は肩甲骨が開いてる状態なので、肩が回って、体もしなやかになりますし、全体的にパフォーマンスが乗りやすいんです。

高島

本当ですね。

後藤さん

野球で、よく「肩を下げるな」とかって言うんですけど、理論的に言うとこの肩甲骨を開いた『ゼロポジジョン』の事なんですよね。
肩が回らないと、早い球を投げられるはずがないですからね。

高島

確かに、『ゼロポジション』という言葉は知らなかったですが、スラックレールに上手に乗るために、こういう姿勢を自然と取っていましたし、それをみんなに教えてましたね。

後藤さん

恐らくスラックラインに乗っているアスリートたちも、自然とこの『ゼロポジション』が出来ていて、他のスポーツでも動きこそ違いますが、突き詰めていけば『ゼロポジション』に通じているはずですね。

高島

なるほど、勉強になりました。スラックラインやってる人たちで、リレーの選手が多いと聞いた事がありますが、そのあたりも『ゼロポジション』と通じているかもしれませんね。

お客様の声や反応

お客様の声について話す2人

『ゼロポジション』など、専門的な知識を交えてお客様に販売をしてくださっている後藤さん。
実際に、ゴーランドさんでスラックレールを買われたお客様からは、どんな反応や効果があったのか伺った。

高島

実際に、ゴーランドさんでスラックレールを買って頂いたお客様からって、どんなリアクションがありますか?

後藤さん

こないだ買って頂いたお客様で、ひどい肩凝りのお客様がいらっしゃったんですけど、スラックレールに乗って、それこそ「肩を上げて、肩甲骨開いて」っていう事をずっとやっているうちに肩凝りがだいぶ楽になったみたいですね。

高島

それは嬉しいですね。
きっと、肩甲骨もそうですし、腹筋も使って姿勢が正されていったんでしょうね。

後藤さん

あと、うちの場合は入口にすぐ置いてあるので、お話しながら乗ってもらう事もあるんですが、短時間乗ってただけでお腹が暖かくなったって方もいらっしゃいましたね。
たぶん、スラックレールって、乗る事で姿勢が正されるので、その人の悪いところに効くんでしょうね。腰に効く人もいれば、太ももに効く人もいましたね。

高島

ありがとうございます。あとは、ぼくらが最近気にしているのは、足裏ですね。
以前、パーソナルトレーナーの方と対談させて頂いたんですが、その際に足裏の重要性について認証しました。

後藤さん

あー!
確かに、足裏にも良いですね。裸足で乗れば外反母趾の対策にもなりそうですよね。

高島

そうなんです!
スラックレール自体が、柔らかい素材で出来ているので、乗っていると自然に足の指でスラックレールを掴むような形になるんですよね。

後藤さん

そうですね。
外反母趾の一番の原因は、足裏の筋肉がないって事なので、そういう意味では裸足でスラックレールに乗って、足裏の運動をすることで、解消に繋がるかもしれませんね。

見た目以上に難しいスラックレール

スラックレールの難しさについて話す2人

使い方の決まっていないスラックレールは、その人にあった使い方が出来るという事が、今回の後藤さんとのお話でも確認する事ができました。
実際に、どのような話の流れでご購入頂く事が多いのかも伺ってみました。

後藤さん

うちみたいな小さなお店だと、来られた方はほとんど1度はスラックレールに乗っていくんですけど、だいたい上手に乗れなくて「あれ?こんなに難しいの」って言って、2回も3回も乗っていきますね。

高島

見た目はただのかまぼこですからね。笑

後藤さん

そう!
でも、そのギャップが良くて、スラックレールに乗りながらお話していくと「これ私に必要じゃん!」って、みなさん気付いて買っていかれる事が多いですね。
見た目が、いかにも体幹トレーニングに効果的だよ!とか、ダイエットに効果あるよ!って感じがしないのも、みなさんにウケている理由かもしれませんね。

高島

開発時のコンセプトにもある通り、”安全・安心でコンパクト”っていう部分が、良い形で受け入れられていますね。

後藤さん

あとは、写真とかパンフレット見せるだけじゃなくて、うちみたいに対面で話しながら説明する事が最も伝えやすい商品だと思うので、うちみたいなお店にはピッタリでしたね。

高島

なるほど。
確かに、このギャップを伝えるには直接その場の空気に合わせて、お話するのが一番ですからね。

後藤さん

本当に、だいたい初めて乗ると「えー!?」って笑いながら、乗れないことに驚く人ばっかりで、その時点でスラックレールに興味津々になっちゃうので、お店としても売りやす商品だなと感じていますね。

高島

ありがとうございます!
後藤さんがスラックレールを気に入ってくださって、その熱量でそのまま直接お客様とお話して頂いている事が、ゴーランドさんでスラックレールが売れている理由なのかもしれませんね。

スラックレールの展望

スラックレールの展望について話す2人

スラックレールの見た目とギャップを、後藤さんならではの伝え方で直接お客様に伝えるという、シンプルでありながら、最も効果的な売り方をして下さっていました。
最後に、そんな後藤さんにスラックレールの展望について伺った。

高島

後藤さんから見て、今後スラックレールの展開ってどのような事が考えられますか?

後藤さん

高島さんが、こないだ言われていたみたいに子どもたちが学校に入学する時に、縄跳びを買ったり、クレパスを買ったり、体操着を買ったり…と同じように、スラックレールが子どもの教育に必要不可欠なものになる日も来るんじゃないかなって思いますね。

高島

そんな将来が来たら、本当に嬉しいですね!

後藤さん

でも、本当にあり得ると思っていますよ。
実際には先生にお話をするのか、誰にお話をするのかわかりませんけど、指導者を説得するだけの材料と効果は、既にスラックレールが持っていると思います。

高島

ありがとうございます!

後藤さん

先日も、近くの小学校にスラックレール持って行ったんですよ!
もちろん、その場で購入とかにはなりませんでしたが、後から副校長先生とお話する機会があって、そこでお話を聞いていると教員の先生たちが「とても良い!」という事を言ってくれていたらしいんですね。
本当に、悪い意見は1つも出なかったみたいですね。

高島

嬉しいですね!
スラックレールはネガティブな意見が出ないように、必要ないものは削ぎ落として開発した商品なので、「危なくないでしょ」「荷物にならないでしょ」「壊れないでしょ」って、こちらからは言わないですけど、みんな感じてくれているはずなんですよね。

後藤さん

本当そうですね!
なので、みんな良いという事は1度使ってみるとわかるので、あとは具体的にどういう風に使っていくかっていうとこですね。

高島

そうですね!
まだまだ、使うシーンに合わせた使い方を僕たちから発信していかないといけないとは感じていますので、引き続きトレーナーさん達とも連携して、使い方やトレーニングの提案していきますね!
本日は、お忙しいところありがとうございます!

後藤さん

こちらこそです!ありがとうございました!

最後に

スラックレールを持って笑う2人

今回、お話を伺った『ゴーランドさん』は決して大きなお店ではありませんが、店主の後藤さんがスラックレールを本当に気に入って頂き、その熱量でお客様に直接ご案内して下さっていました。

その結果、本当にたくさんのお客様にスラックレールを販売して頂いています。

インターネットで何でも買える時代だからこそ、お客様と直接顔を合わせてお話する事も大切なんだと気付かされました。そして、それが結局最善の販売方法なのかもしれませんね。

特に『ゴーランドさん』は、お子さんに必要なものを親御さんが買いに来られる”地域密着型”のお店だからこそ、その販売方法がピッタリ当てはまっているように感じました。

見た目以上に難しい、人と笑顔を繋ぐスラックレール。このスラックレールが繋いでくれる笑顔の輪を、これからも全国に広めていきます。