スラックレールでパラアスリートのトレーニングを支援。日本財団パラアリーナに伺ってきました!

パラアスリートたちが強化合宿などを行う施設である、パラスポーツ専用体育館「日本財団パラアリーナ」にスラックレールを寄贈させて頂きました。

日本財団パラアリーナ:https://www.parasapo.tokyo/paraarena/

運営:公益財団法人 日本財団パラリンピックサポートセンター

2020年の東京パラリンピック競技大会へ向けパラリンピック競技の強化及び普及の環境を改善するべく日本財団パラアリーナは建設されました。パラリンピック競技の日本代表合宿やクラブチームの練習に使用できる他、多くの方にパラスポーツの魅力を伝える普及活動にも活用できます。 施設はユニバーサルデザインを取り入れ、競技用車いすでも通行しやすいスライド扉を採用するなど使いやすさを追求しました。力強さや躍動感を感じさせるエントランスはアリーナへと向かうアスリートのパフォーマンス向上を後押しします。

引用:「日本財団パラアリーナ」公式サイト

先日、その日本財団パラアリーナにスラックレールをお届けに伺い、施設内をご案内頂きましたので、その様子を少しだけご紹介させて頂きます。

キーメッセージは『i enjoy!』

写真提供:日本財団パラリンピックサポートセンター

館内に入ると、まず目に飛び込んでくるのは『i enjoy!』というメッセージ。

これは、日本財団パラリンピックサポートセンター(以下、パラサポ)のキーメッセージであり『楽しむ人は、強い。』という意味が込められています。そのメッセージと一緒に目に飛び込んでくるカラフルな作品は、香取慎吾さんが『i enjoy!』をテーマに描いた、パラサポのオフィスにある壁画を再現したレゴ作品。

弱視の方へ配慮された、黒い床と白いメッセージがより一層このエントランスを引き立てていました。

あらゆるところに配慮を感じる設計

続けてご案内頂いたのは、ロッカールーム。ここにも車いすの選手に対しての配慮がたくさんありました。

車いすユーザーが物を出し入れしやすいように設計されたロッカー。写真のように、正面を向いた状態でも開口部まで最大限近づけるよう、高さや位置が計算されたロッカーです。

またシャワールームも、車いすのままでも利用できるシャワールームもあり、練習後に全身浴ができるよう、身体の両サイドからお湯が出るシャワーも完備されていました。 私たちには想像も出来ない部分ではありますが、とても大切な事だと感じました。

選手の身体の事を考えられた設計は、トイレにまで至ります。

なんの変哲もないトイレかと思って見ていましたが、選手によっては座った時に右を向きやすい人、左を向きやすい人がいるようで、左右対称に2つのトイレが作られていました。とことん、選手の身体の事を考慮して作られている、とても素敵な館内です。

スラックレールはトレーニングルームに

そして、最後にご案内して頂いたのは、スラックレールが置かれる予定の「トレーニングルーム」。

ここには、いわゆるジムなどと同様に、ダンベルや懸垂棒、ウエイトトレーニンググッズなどが数多く並んでいます。このトレーニンググッズと一緒に、パラアスリートたちのトレーニング用としてスラックレールが活用される予定です。

今回お持ちしたスラックレールには、日本財団パラアリーナの名を印刷し寄贈させて頂きました。

さらに、実際スラックレールを置き、使い方やその効果、昨年参加した「バリアフリーおもちゃ博」での事例などをご紹介し、具体的にスラックレールの使い方をイメージしてもらいました。

実際には、競技やチームごとに専属のトレーナーさんがいらして、そのトレーナーさんと選手たちが使い方を決めるという事でしたので、これから私たちも知らない”パラアスリートならではの使い方”を楽しみにしています。

なお、当日伺った際には、施設のメインとなるアリーナで「ウィルチェアーラグビー」の代表練習が行われており、車いす同士が激しくぶつかり合う迫力ある練習風景が見られましたが、残念ながら代表チームの重要な非公開練習なのでお見せする事が出来ません…初めて見た私たちは、その迫力に圧倒されていました。

スラックレールとの共通点

今回ご案内頂いた、日本財団パラアリーナ。スラックレールの開発背景や展望と重なる部分が多くあると感じました。

スラックレールは、もともとスラックラインの練習用にと開発した商品です。その背景には、私がスラックラインの魅力に触れ、日本ではまだまだマイナーなスラックラインというスポーツの裾野を広げたいという思いがあります。同行して頂いた、共同開発パートナーであるスラックライン推進機構の林映寿さんも、同じ思いでスラックラインの普及活動を行っています。

今回お伺いした日本財団パラアリーナも、日本ではまだその魅力が広まり切れていない”パラスポーツ”を普及させるために精力的な活動を行われています。そういった部分も、共感を覚えるとともに、お手本にさせて頂く点も多く、そんな施設でスラックレールが使われる事は嬉しい限りです。

そして、館内にあった「楽しむ人は、強い。」のメッセージ。

私たちジリリタ株式会社の「楽しいところにヒトは集う」という理念にも通じる部分があり、より一層共感を覚えます。

最後になりましたが、スラックレールのコンセプトでもある「いつでも、どこでも、みんなで。」というフレーズ。そこには、年齢や性別、国境、そして障がいの有無に関わらず、みんなが楽しめる商品であってほしいという願いが込められています。まさに、今回導入頂いた日本財団パラアリーナは、それを象徴する一例です。私たちも、まだまだ勉強不足な事は多いですが、日本のパラアスリートたちが活躍出来るよう、スラックレールを通じて支援させて頂きたいと思っております。